5.整理整頓
5-1. 清潔な職場づくり
私たちは、子供の頃から家庭や学校で「いらない物は捨てなさい」「机の中は、いつもきちんとしておきなさい」「使った物は元の場所にしまいなさい」としつけられてきました。今まで学校や、家庭の生活の中では整理整頓がなくても直接生命にかかわるようなことはなかったかもしれません。しかし、職場はそうではありません。
職場では次のようにいわれています。
●「整理整頓は安全の母」
●「整理整頓は安全の第一歩」
●「整理整頓は悪い職場に災害が起こる」
●「忙しいほど整理整頓」
このように、職場の安全はまず「整理整頓」から始まるといわれています。
5-2. 整理整頓が悪いと…
- 1)職場に不要物がたまりいつまでたっても片付きません。
- 2)職場が狭くなり、つまづいたり、無理な姿勢になるほど、不安全行動の原因になります。
- 3)置物と、作業場がはっきりしません。
- 4)職場が乱雑になり不愉快になります。
- 5)物を探すのに、ムダな時間を使います。
5-3. 整理整頓のポイント
- 1)機械の周りや、配電盤、消火栓、消火器等の前に物を置かない
- 2)通路にはみ出して物を置かない
- 3)必要な道具は使用順序にそろえて置く
- 4)不要な書類などを積み上げて置かない
- 5)スクラップ、ウエス、ガラス、紙くずは決められた場所、決められた容器に捨てる
- 6)階段、通路、出入口、非常口には物を置かない
- 7)部品、工具など区分して決められた場所に置く
- 8)決められた置き場、置き方、積み方を守る
5-4. 物の置き方・積み方
- 1)形のそろった物はそろえて積む
- 2)重い物から軽い物へ大きな物から小さな物へと積み重ねる
- 3)長い物は横にねかせて積む
- 4)立てかける時はひも等で倒れない様に固定する
- 5)通路に平行または直角に置く
- 6)すぐ使う予定のものは下積みしない
- 7)高さは底の幅の3倍以下とする
- 8)丸い物は必ず”かませ”る
5-5. 忙しい時ほど整理整頓を……
安全で働きやすい職場にする為には、全員が協力して整理整頓に努めなければ効果がありません。
それには一人一人が……
●受け持ち区域に責任を持つ
●使った工具・機具などを責任をもって片付ける
●掃除当番になったら、責任をもって掃除する
このような心掛けが必要です。