8.安全作業の心得
8-1. 安全ルールを守る
職場にはみんなで決めた具体的なルールがいくつかあります。作業場や通路を走ったために、人や機械にぶつかりケガをしたとか、禁煙を守らなかったために、火災の惨事が起こったということもあります。このルールはみんなを災害から守るためにつくられています。安全上のルールは必ず守り、災害のない明るい職場づくりに努めましょう。
正しい服装を!
仕事の内容によって、どんな服装がよいか、どんな作業着を着るか違いますが、1、きちんとしていて
2、体に合っていて
3、決められた身なり
が基本となります。
首にタオルを巻いていたり、シャツの裾がはみ出していたり、靴のかかとを踏んでいたりするのは、この上ない危険な服装です。
歩くときには…
1、決められた通路を歩く2、通路を横切る時は左右の確認をする
3、横断歩道のあるところは、横断歩道を渡る
4、作業中のフォークリフトに近寄らない
5、ホイストクレーンなどの吊り荷の下に入らない
6、くわえたばこで歩かない
7、機械やコンベアーの上を歩かない
8、扉の向こう側には人がいるかもしれないので、扉は急に開けない
9、工場内、階段は走らない
10、ガムなど飲食物を食べながら歩かない
8-2. 運搬作業をする時は
運搬作業では、応用動作が多いため、運び方のコツ(要領)を考えないと危険です。ケガを防ぐため物を持って運ぶときのコツを覚えましょう。
■危ない物を運ぶ時のコツ
8-3. 物を持ち上げる時の姿勢
- 1)足を半歩開いてかまえる
- 2)腰を落として荷の下に手を入れ、しっかり持つ
- 3)荷を腹部にあて静かに立ち上がり、前方を確認してゆっくり歩く
8-4. 台車による運搬
職場内の運搬、短い距離の運搬、手で運べないが、フォークリフトを使うほどではない運搬に台車・手押し台車を使います。手軽に扱えるため、ついムリ、ムチャをしがちです。扱い方が危険なことを知りましょう。8-5. 工具を取り扱う時は…
8-6. 非定常作業を行う時は
その時、その時によって作業手順の違う作業を非定常作業といいます。作業環境、作業条件が違うために、前もって手順の用意をしておくことができませんので、自己流の作業行動をとりがちとなり、ケガが多いといわれています。
8-7. 異常が発生したら
作業手順通り作業しても、設備、機械が故障で教えられた通りにできないことがあります。もし、仕事中に機械が故障したら、まず機械を「止める」、上司や機械の責任者を「呼ぶ」、修理が出来る間「待つ」ということを心掛けましょう。
この異常時の「止める」「呼ぶ」「待つ」を機械異常時の3原則といいます。